もし、家で猫を飼っている場合は、子猫を家に迎えても、すぐには家の猫(先住猫)とは会わせないでください。
子猫が、ウイルスや寄生虫を持っていることがあります。
用意するもの(哺乳が必要な場合)
生後何日くらいですか?
生後1ヶ月齢に満たない場合
離乳するまで、人口哺乳が必要です。
新生仔なら2時間ごと、生後10日以降なら3時間ごとに哺乳します。
子猫用ミルクはそのつどお湯に溶かし与えます。
残ったミルクは次に使わないようにしましょう。
乳首の穴が小さいとミルクを吸っていても出ていないことがあるのでハサミで少し穴を広げ、哺乳の前後で必ず体重が増えていることを確認します。
与える量は入れ物のラベルにたいてい書いていますが、子猫がまだ欲しがるときは欲しがるだけ与えます。
哺乳したあとに排尿を促します。
湿らせたティッシュペーパーでやさしく陰部をさすってください。
その時、便が一緒に出てくることがあります。
排便は数日出ないことは珍しくありませんが3日以上でないときは動物病院を受診しましょう。
また、まったく哺乳を受け付けない場合(特に新生仔)は、カテーテルを食道まで入れてミルクを与える必要があります。その場合も早めに動物病院を受診しましょう。
生後1ヶ月齢以降の場合
離乳をはじめる時期です。
ミルクにキトン用キャットフード(子猫用)をふやかして混ぜてみます。
うまく食べれていない場合は哺乳を併用します。
日に日に食べるようになってきたら、生後2ヶ月齢には完全に離乳させられるようにキャットフードの量を増やしていきます。
この頃いろいろな食べ物を与えなければ、将来食べ物に対して好き嫌いができてしまうことがあります。
生後1ヵ月から2ヶ月が猫の社会化の時期です。この時期は友好的な猫になるための非常に重要な時期です。
もし、里親に出すのであれば生後2ヶ月齢までは兄弟猫と離さないほうがいいでしょう。
生後2ヶ月齢以降の場合
ワクチン接種1回目の時期です。
エイズウイルスと白血病ウイルスの検査をした上で、混合ワクチンを打ちましょう。ただし、家に迎え入れてすぐには打つのではなく、最低1週間は健康状態が変わらないか様子を見てからにします。
子猫は環境の変化で体調を崩しやすく、またウイルスを持っていた場合一週間以内に症状が出ることがあります。
無事、ワクチンが打てたら、ノミ、消化管内寄生虫、猫もフィラリアにかかることがありますので、予防を行いましょう。
二回目のワクチンは3週間後になります。詳しくは猫のワクチンのページをご覧ください
状態を確認しましょう
下痢をしていませんか?
ウイルスや寄生虫が原因であったり、腸内細菌叢が弱いために下痢をしていることがあります。
体が冷たくなっていませんか?
生後間もない子猫は体温維持機能が不完全なため、母猫から離れると容易に低体温症に陥ります。
目脂や鼻水が出ていませんか?
猫風邪(ヘルペス、カリシ、クラミジアなど)を発症していることがあります。
皮膚に黒い粒々(ノミ糞)はありませんか?
子猫はノミの吸血で貧血を起こし致命的となることがあります。(詳しくはノミのページをご覧ください)
食欲はありますか?
さまざまな理由で状態が悪く保温や哺乳をしても改善しないことがあります。
上記のような症状があったり、哺乳していても体重が増えなかったり、ミルクを受け付けないときは早めに動物病院を受診しましょう。